胃内視鏡検査（胃カメラ）

胃内視鏡検査（胃カメラ）とは

胃カメラとは、先端に超小型ＣＣＤカメラが搭載されている電子内視鏡を口もしくは鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を内側からの様子をリアルタイムでモニターに映し出して病変の有無を確認する検査です。

内側の様子を単に観察するのみでなく、癌や潰瘍などの病変があった場合には、詳細に観察及び評価をすると共に、必要に応じて組織生検（粘膜の一部を小さく採取）を行い、病変が良性か悪性かを顕微鏡で調べる検査（病理診断）を行うこともあります。

当院の胃内視鏡検査の特徴

胃カメラには、鼻から細い内視鏡を挿入する経鼻内視鏡と、口から内視鏡を挿入する経口内視鏡があります。

＜経口内視鏡検査＞

経口内視鏡検査では、舌の付け根に内視鏡が触れ続けることになるので経鼻内視鏡と比べて嘔吐反射が出やすくなりますが、そのような苦痛をできるだけ緩和するべく、静脈麻酔を用いて眠ったままで検査を受けることが出来ます。


＜経鼻内視鏡検査＞

経鼻内視鏡検査では、鼻から内視鏡を挿入し舌の付け根に内視鏡が触れることがないために嘔吐反射がおきにくく、非常に楽に検査を受けていただけます。
また検査中でも会話しながら受けることができますので、ご気分や状態を確認しながら検査を進めることができます。

経鼻内視鏡検査について

これまでの胃内視鏡検査は、口から内視鏡を挿入していたため、嘔吐反射を起こす舌の付け根の部分に内視鏡が触れ続けてしまい苦しい検査でした。嘔吐反射の感じ方には個人差が大きいのですが、特に歯磨きの際などにも嘔吐反射を起こしやすい方とってはとてもつらい検査でした。。

2000年頃に登場した経鼻内視鏡検査では、鼻から内視鏡を挿入するため、舌の付け根に内視鏡が殆ど当たることなく食道や胃に内視鏡を挿入することができます。そのため、経口内視鏡検査よりも楽に検査を受けることが可能となり、近年では経鼻内視鏡検査が急速に普及してきております。最近の内視鏡検査機器は非常に性能が良くなってきており、極細内視鏡の画像解像度も優れたものが登場し、経口内視鏡の画像にも引けを取らなくなっています。

当院では最新鋭の経鼻内視鏡機器を導入して、食道・胃・十二指腸の病気の早期発見・早期治療につながる楽な内視鏡検査を行っています。


経鼻内視鏡のメリット、デメリット
  • 咽頭反射による嘔吐感（オェッ！）が少ない
  • 検査中に会話が出来ます
  • 鎮静剤を用いないので身体への負担が少ない
  • 検査後、比較的早くに食事をすることが出来ます
  • 検査後に直ぐ帰宅することが出来、車の運転も可能です
  • 内視鏡が細いために胃液の吸引などで経口内視鏡よりも検査時間が多少長くなる場合があります
  • 鼻に十分な麻酔をかけますが、内視鏡が鼻を通過する際に多少の痛みや異物感を感じる場合があります
  • 鼻が狭い方や花粉症などのアレルギーがある方などは経鼻での内視鏡が難しい場合があります。その場合には経口内視鏡に変更する場合があります
■最新鋭レーザー内視鏡システムの導入

当院ではより精度の高い検査を可能とする最新鋭レーザー内視鏡システム｢LASEREO　7000システム｣を導入しています。｢LASEREO｣は、波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変え、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する「Blue LASER Imaging（BLI）機能」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する画像処理機能「Linked Color Imaging（LCI）」などにより、微小な病変の観察をサポートする内視鏡システムです。

特に早期癌に特徴的な粘膜表層の微細血管などの変化を観察することができるために、病変の早期発見を可能とします。


■熟練した内視鏡医

当院では経験富な消化器内視鏡学会専門医が検査を行い、繊細で丁寧な内視鏡操作で嘔吐反射を抑えます。

また、胃カメラが入ってから抜けるまでの時間は5分程度で、短時間で精度の高い正確な診断を行います。


胃内視鏡検査で分かること

こんな方は胃カメラを受けましょう
  • 心窩部（みぞおち）や上腹部の痛みのある方
  • げっぷ、胸焼け、むかむか、胃もたれがある方
  • のどや胸につかえ感がある方
  • バリウム検査で異常を指摘された方
  • ピロリ菌を指摘された方
  • 体重が減ってきている方
  • 貧血を指摘された方
  • 過去に胃潰瘍・十二指腸潰瘍を指摘された方
  • 40歳以上で胃内視鏡検査を受けたことがない方　など
胃内視鏡検査で見つかる主な病気
  • 逆流性食道炎
  • 食道カンジダ
  • 食道癌
  • 急性胃炎
  • 胃ポリープ
  • 胃潰瘍
  • 胃癌
  • 十二指腸炎
  • 十二指腸ポリープ
  • 十二指腸潰瘍