H27年度 インフルエンザワクチン製造株のお知らせ
2015年07月28日
平成27年度インフルエンザワクチン製造株が決定しました。
インフルエンザワクチンはこれまで、A型2種類とB型1種類を混ぜた3価ワクチンを製造していましたが、今シーズンからは新たにB型1種類を加えた4価ワクチンとなるようです。
A型株
・ A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
・ A/スイス/9715293/2013(NIB-88) (H3N2)
B型株
・ B/プーケット/3073/2013(山形系統)
・ B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
国内のインフルエンザワクチン製造株は、例年2月に出される世界保健機関(WHO)の北半球における次シーズンの推奨株の他、国内の流行や国民の抗体保有状況などから選定されているそうです。
これまではA型インフルエンザウイルスから2種類、B型から1種類の計3種類を含む3価のワクチンが使用されていました。しかし、近年は2種の主要なB型株(山形系統とビクトリア系統)の混合流行が持続していて、どちらの株が次シーズンに流行するかを事前に予測するのが極めて困難なことから、より広い流行株に防御効果が期待できる2系統のB型株を含む4価ワクチンが開発されました。
米国や欧州などでは2013/14シーズンから段階的に導入されており、世界的に4価への移行が進んでいるようです。