動脈硬化

気づいたときには手遅れになることも

心臓から全身に血液を送り出している血管(動脈)に、コレステロールなどが沈着して硬くなったり、狭くなったりすることを動脈硬化といいます。
動脈硬化になると、血液を正常に送り出せず、心臓に負担がかかるため、様々な病気を引き起こします。しかし、動脈硬化は、ほとんど何も症状がみられません
進行していくと、脳梗塞や心筋梗塞など、重大な病気のリスクが高まりますので、早期発見、早期治療が重要です。


動脈硬化のチェック


動脈硬化検査

当院では、両手両足の血圧を同時に測定することで、血管年齢を評価する動脈硬化検査(CAVI検査)、身体に超音波を当てて検査をする超音波検査を導入しております。

■CAVI/ABI検査(血管年齢検査)とは

動脈硬化を簡単に発見することが出来る画期的な検査方法です。あおむけに寝た状態で両手・両足・首の血圧と脈波を図ることにより、動脈硬化のリスクを知ることが出来ます。痛みやストレスなく受けることが出来るというメリットがあり、また検査直後に結果が出るため忙しい方にもお勧めです。

CAVIは動脈の堅さを示す値です。動脈が堅いほど動脈硬化のリスクは高まります。また、他の同年代の人とCAVIを比べることによって、自身の血管年齢がわかります。

ABIは足の血管の動脈のつまり具合を示す数値です。腕の血圧に比べて足の血圧が低い場合は毛血管が詰まっている可能性が低くなります。



■超音波検査(エコー)とは

身体に超音波を発信し、体内の組織にぶつかり、跳ね返ってきたエコーを画像に映し出す検査です。
当院の動脈硬化検査では、頸動脈超音波検査を導入しております。

<頸動脈超音波検査>

脳ドックや人間ドックでも使用されている動脈硬化検査の一種です。その他心筋梗塞や大動脈瘤、脳梗塞などの危険度を図ることもできます。

検査では首にゼリーのついた発信機を当て、頸動脈に向かって超音波を送信し、反射波を画像化して動脈硬化の進行具合を調べます。検査にかかる時間は長くても数十分程度、痛みも被ばくもない安全な治療法です。

検査ではIMC(3層ある血管壁のうち内側と中側にある膜)の厚さを調べます。通常、IMCの厚さは1mm未満で、これを超えると動脈硬化の可能性が高まります。
また、検査をすることで、動脈硬化が原因で引き起こる心筋梗塞や脳梗塞、大動脈解離などの重大な病気の発症するリスクを推測することが可能です。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などがあると動脈硬化が進行している可能性がありますので定期的な測定をお勧めします。
検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。


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睡眠時無呼吸症候群

本人は気づかない、放っておくと恐い病気

睡眠時無呼吸症候群(SAS:サス)とは睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなり、それによってさまざまな日常生活に障害を引き起こす疾患です。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛や倦怠感、集中力や記憶力の低下などの症状があります。また、SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。さらにSAS特有の眠気は交通事故を引き起こす危険もあるので、早期に適切な治療を受けることが大切です。

睡眠時無呼吸症候群のチェック


睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

■自宅で手軽に検査できる簡易検査

簡易検査に使用する検査装置は、機器を貸し出し、ご自宅で一晩装着していただくだけで簡単に検査ができます。
センサー類を装着しての検査なので、邪魔に感じてしまうかもしれないですが、痛みを伴うものではないので、ご自宅でリラックスして検査を受けられます。

SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともありますので早期に適切な治療を受けることが大切です。